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帯に短し襷に長し~いよいよ欧州Bカテ中古車物色開始(2)

POLO GTIにほぼ決まりかけたist後継車選びの続きです。

過大なオイル消費やスパーチャージャーの電磁クラッチ故障が気になって決めきれないでいたPOLO GTIですが、その後ネットを調べていて目にとまったのがこれです。

POLO Blue GT (L4 1.4L 可変シリンダー TC 7DCT)
BlueGT.jpg

表面上はGTIからスーパーチャージャーを外しただけのデチューンバージョンのように見えますが、実は骨格から一新したオールニューエンジンを搭載し、最高出力はGTIに対して約40psも低い140psですが最大トルクは同等の25.5kgmを500rpmも低い1500rpmから発生しています。もちろんS/CとT/Cの違いはあるのでしょうけれど、これなら低回転からのピックアップもそうそう悪くなさそうです。加えて鋳鉄からアルミに変更された軽量ブロックとスーパーチャージャーを外したことによる軽量化によってGTIを超える回頭性が期待できそうです。また可変シリンダー機構(4cyl.⇔2cly:吸排気弁休止による減筒運転)により燃費はGTIの16.6km/Lに対し21.3km/Lと3割弱も向上しているのも足車としては大きな魅力です。

もうこれで決まりかなぁ。
なんて思っていたのですが、…
なんとこのエンジン、タイミングベルトじゃないですか…。えええぇーーーー、チーン。

もうにっちもさっちもいかなくなってきたときに見てしまったのがこの車の後ろ姿でした。
Alfa_R.jpg
カッコいいー!
Bカテという縛りからは外れてしまうのですが、この後ろ姿は堪りません。

この爬虫類顔がはっきり言って好みではなかったので今まで購入対象として考えたことはありませんでした。人生最後の車はジュリアかステルビオかなどと叶わぬ夢を見てはいるのですが。
JLT_RR.jpg

Alfa Romeoという響きも堪らないし、普段あまり気にしない内装もこの車は魅力的です。何日か調べを進めていく内にこのフロントマスクも見慣れてきました。しかししかし、これまたタイミングベルト(それも4万km交換だとか?)なんですね。購入費もPOLOよりは高いし、維持費も何のかんのと掛かることを考えると普段使いのサードカーとしては贅沢過ぎます。いくら何でもそこまで自分を甘やかしてはいかんとかろうじて踏みとどまりました。

ジュリエッタが候補に入るなら安心・安定・安価のBMW1シリーズという手も必然的に浮かび上がるのですが、3台持ちではまるでBMWファンであるかのようなのでこれはちょっと選択肢には入りません。値段は十分こなれているし何よりFRだし、FAN to DRIVEな足車としては文句ないんですけれど。
116i_BMW_R.jpg


そんなこんなしている内に、VWグループのオイル消費に関するポリシーが目にとまりました。彼らはオイル交換で出た廃油を処理するよりも、意図的にオイル上がりさせて燃焼室内で少しずつ燃やし、継ぎ足し継ぎ足しで使って30,000kmになったら交換する方が環境に優しいと考えたそうです。(例えばhttp://glanze.sakura.ne.jp/car_related3.html:これをお書きになっている方は日本のエンジン燃焼・着火現象の大御所中の大御所で某ドイツカーメーカーの技術顧問も長い間務めておいでになっていた大先生。現在も多くのカーメーカーのエンジンエンジニアが燃焼の勉強のためにこのHPを訪れていますし、私も時々お会いしてお話を聞かせて頂いています。)

それが仕様であるという事ならば安心です。もちろんブルーGTよりも熱負荷が高くボアも大きいGTIは、よりオイル消費が大きいことが予想されますが、狙って設計されたものであると分かればもう怖くありません。ブルーGTのタイミングベルトに関する疑念もあのように書きましたが、実は2010年代に新開発された油中タイミングベルトの寿命は18万kmとされています。https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/article/HONSHI/20130125/262367/


と言う事で振出しに戻る。
第一候補をPOLO GTI(6R前期)、第二候補をPOLO BLUE GT(←)として網を張ることにしました。じっくり落ち着いて出物を待つので消費税増税前は無理かなぁ。



   
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コメント

waakaa

6R Polo GTIのオイル消費について
Z4に乗るスキー板について質問させて頂いた物です。

6R Polo GTIのオイル消費について私が2012年末から現在までのオイル消費のログと、オイル消費に対する肌感覚を共有させて頂きます。

6R Polo GTIは実際、オイルを燃焼により消費するのでオイルの補充は必須です。
オイルの減りには季節性があるというのが私の感じた傾向です。

冬場、気温の低い時期に寒冷地の下道を長時間走る事をくり返すと顕著にオイルが過剰に消費されると感じています。

例えば、積雪のある下道を時速50キロ程度の速度で走行している際にMFiで油温を確認すると70℃〜80℃程度の油温を維持します。
50キロをDSG5速、50キロで巡航した際のエンジン回転数は概ね2000rpm以下です。
低いエンジン回転数で寒冷地を長時間走ると油温が低い状態となります。

これは私の推測ですは油温が低い状態ではピストンとシリンダーも熱膨張が異なる為、両者の間のギャップが大きくなり、そのギャップを埋めてシーリング効果を得る為に意図的にオイルを流し込んでいるのではと考えています。

Polo GTIは上記以外の走行状態では通常、油温は90℃に保たれます。
それは冬場、夏場といった季節を問わず90℃で一定です。

気温がマイナスの時でも高速道路を100キロ巡航していれば油温は90℃、夏場、気温が35℃でも油温は90℃です。
寒冷地を走行する際でもエンジン回転数が一定以上上がっていると油温は90℃を保ちます。

油温90℃の状態で走っている限り、オイルが過剰消費される印象はありません。

ワインディングをスポーツ走行と言える様な走り方をした際で、油温は100℃を超えます。

油温が高温の状態でのオイル消費の傾向はそれほど長時間、スポーツ走行をする事は経験していない為、わかりません。

オイル消費についてですが
通常時 5000キロで0.5L
低油温時 2000〜3000キロで0.5L

オイル量が減ると警告灯がつきますが、私は概ね5000キロから7000キロの間でオイル補充をしています。


常吉

waakaa様、

polo GTIのオイル消費の実態を詳細にお教えいただきありがとうございます。オイル消費にはバルブステムシールから燃焼室へ流れ込むオイル下がりとピストンリングをすり抜けて燃焼室に入り込むオイル上がりがあるのですが、一般的には燃焼室内の負圧が大きくなる低負荷時と、ピストンリングが暴れる高回転時に消費量が増えます。
2000kmで0.5Lはユーザー的には少し負担ですね。でも高性能エンジンに乗るのですからそんな事はwaakaaさんも気になされていないのでしょうね。
私はBMWは7000kmでオイル交換していますが、何かと気になるGolfの方は量販店の一番安いオイルを5000km毎に交換にしています。

それとDSGのソフトウェアアップデートはリコールで済ませましたが、相変わらず発進は得意とは言えません。ジャダ―はめったに出ませんが、出始めるとその日は一日で続けます。不思議。3速以上の変速が気持ちいいだけに惜しいです。以前7thゴルフを代車で借りたのですが、そんな事は無かったので最新の物は進化が進んでいるようですね。

waakaa

常吉様

オイル消費について分かりやすいご説明有難う御座います。

私の6R Polo GTIですが走行距離110,000Kmを超えてオイル消費が顕著になってきました。

走行距離だけでなく、乗り方も最近は信号の少ない下道や70Km程度で巡航できるバイパスを好んで長距離を走ります。

例えば高速は首都高だけ使い、4号を浦和から宇都宮〜西那須野へ、
西那須野〜会津下郷を経由して東北を北上

こんな感じで片道300Km〜600Kmを下道を走って、なんて走り方をしているので、往復で500Km〜1,500Km下道を走ります。

先日は前回のオイル補充から2400Kmでオイル警告灯が点灯、1.5Lオイル補充。
去年もオイル補充後3,500Kmで警告灯が点灯、1.5L補充。

2年ほど前からオイルはVW504適合のMotul specific 5W-30を入れてました。

相談なのですが
オイル過剰消費を抑える観点で5W-40を入れた場合、効果は期待できそうでしょうか?

期待できそうであればVW502適合のLiquimoly Toptec4100を試してみようと考えているのですが。

https://products.liqui-moly.com/top-tec-4100-5w-40-4100-5w-40-9.html

このオイルはロングライフ対応品ではないので常吉さんに習って5,000Kmインターバルでオイル交換するつもりです。

常吉

Re: タイトルなし
waakaaさん、

オイルを規定レベルまで補充した後わずか2400kmでオイル警告ランプが点灯したとするとちょっと問題です。
国産H社の場合油圧が0.3kg/cm2以下になると点灯、すなわちほぼオイルが底を突きかけた状態で点灯します。これは即座にオイル補充が必要なレベルです。もしもVWも似たような設定だとすると今後は点灯する以前にオイルを補充しておくことを強くお勧めします。
オイルの粘度を上げることはもちろんオイル消費の低減につながりますが、この減り方ですとバルブステムシール/ピストンリングの摩耗が相当進んでいるか、もしくはS/Cでのオイル漏れやチャタリングというピストンリングの暴れが起きていることも考えるべきなので、waakaaさんのお車の場合は大した効果が見られないかもしれません。

うーん、なかなか厳しい状態のようです。

waakaa

常吉様

コメント有難うございます。
6R Polo GTIは新車時からオイルは減る特性のある車なので、定期的なオイル補充は認識していましたし、実践してきたのですが、もしバルブステムシール/ピストンリングの摩耗が相当進んでいるか、もしくはS/Cでのオイル漏れやチャタリングというピストンリングの暴れが起きているといった現象が起きているとしたら、ある意味エンジンの寿命として受け止めます。

しばらくはVW504認定のMotul Specificを入れたまま、オイル補充をしながら様子を見て、次は粘度の高いVW502認定のリキモリToptec 4100に交換してみます。

下記が直近3年間のオイル消費の履歴です。
450km, 900kmでオイル補充をしたケースもありますが、これらはディーラーやショップを別件で訪れた際にオイルが減っていたら補充してと頼んで補充した分です。

肌感覚ですが補充後、5千キロを超えたらオイル警告灯は出ないが、そろそろ補充かな、というインターバルだったのですが、Motul Specific504に変えてから、3千キロ、2.4千キロの走行でオイル警告灯が出る様になりました。

この様な書き方をするとMotul Specific504が過剰消費の要因では?と思われそうですが、クルマ自体も過走行となり、走り方も前の高速メインに長距離から下道メインの長距離に変わってきているので、私自身はMotulのオイルが原因とは捉えていません。

※以下はオイル交換以降、オイル補充した日時/補充量/前回補充から走行した距離です。

2017/12 VW504(オイル交換)
2018/0216 0.3L 87200km. 4200km
2019/0329 0.3L 95253km 8053km
2019/0509 0.5L 95704km 451km
2019/06xx 1.0L 96600km 896Km
.......................................................
2019/12 Motul Specific 504(オイル交換)
2020/08/30 1.0L 105,795km 6795km
2020/11/26 1.5L 108,836km 3041km
2021/04/18 0.5L 113,127km 4291Km
2021/05/27 1.5L 115,573km 2445km

waakaa

常吉様

6R Polo GTIの場合、オイルが0.7l減ると警告灯が出るとディーラーから聞きましたが、実際はオイル警告灯が出てからオイルを補充すると1.5l入ります。
ですので0.7l減ると警告灯が出るは信頼できません。

オイル量の合計は3.8l程度なので、警告灯が出ると1.5l減っている訳ですから、警告灯が出た時のオイル残量は2.3l程度なのではないでしょうか?

>国産H社の場合油圧が0.3kg/cm2以下になると点灯、すなわちほぼオイルが底を突きかけた状態で点灯します。これは即座にオイル補充が必要なレベルです。もしもVWも似たような設定

オイル交換の警告灯について
これはクルマはどうやってモニターしたるのですか?とディーラーのメカニックに聞いたことがあります。オイル粘度をモニターできるとは思えないので、走行距離、エンジン回転数の積算といったパラメーターでオイル交換時期を計算しているのかと思いましたが、オイル交換後、何もリセット等はしていないので、そもそもクルマはオイルが交換された事を認識できないはずです。

ディーラーのメカニックの回答は
オイルの温度プロファイルをモニターしているとの事でした。
オイルがフレッシュな状態の温度プロファイル(温度上昇/温度低下の時間)と劣化したオイルのそれは異なる特性を利用して劣化状態を判断していると。

ほんとかなぁ?と思ってます。
一回だけオイル交換の警告灯が点灯してことがありますが。

常吉

waakaaさん、

国産車のオイルレベル警告は0.3kg/cm2の油圧スイッチで行っていてます。油量が下がるとなぜ油圧が下がるかというと、オイルレベルがオイルストレーナーより低くなると空気が混ざったオイルが圧送されるからです。つまりオイルレベル警告点灯=オイルレベルはストレーナーより低いことになります。想像しただけで恐ろしいですよね。

VWの場合は最後の砦としてそうした物理スイッチを付けているかどうか分かりませんが、何らかのアルゴリズムを用いてオイルの汚れと量を推定して管理しています。それがどのようなものになっているかはメーカーのみぞ知る事項です。エンジンオイルはエンジンの血液ですからメーカーとしても相当保守的に推論していると思います。

しかし愛車のオイル消費は心配ですね。
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常吉

車好きのエンジンエンジニアが自動車会社を定年後に解き放たれてますますヒートアップ。
現在BMW Z4とX1に乗っています。
2018年11月追記:14年落ちToyota istを8万円で購入し、足車に追加。
2019年10月追記:istを手放し7年落ちのVW GOLF(Ⅵ)Variantを追加。

現在ドイツ車3台(+伊ロードバイク、米MTB)体制です。
山スキー、クライミング、ロードバイク、酔っ払いの日記は本館へどうぞ。
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常吉

Author:常吉
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現在BMW Z4とX1に乗っています。
2018年11月追記:14年落ちToyota istを8万円で購入し、足車に追加。
2019年10月追記:istを手放し7年落ちのVW GOLF(Ⅵ)Variantを追加。

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