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Golf Variantに格安オイルを入れてみた~エンジンオイル考

常吉

納車時(35,057km)にオイル交換をしてもらったGOLF Variantですが、その後半年で5,500km走行したので今日量販店でオイル交換をしてもらいました。

VWは以前よりエンジンオイルを補充しながら(つまり汚れていくオイルを新油で薄めながら)使用し、最長30000kmで交換することが色々な意味で合理的であるとして、それに対応する独自規格の純正ロングライフオイルの使用をユーザーに要求してきました。
p3_R.jpg

ただし、最近は
「フォルクスワーゲン車のエンジン性能を最大限に引き出し、極めて高い基本性能を長く維持することで、これまで3,000~5,000kmもしくは3~6ヶ月といわれていたエンジンオイルの交換を最長で30,000kmまたは2年まで不要としました。」という表現で特に補充の事は表立って言わず、上のイメージ図も公式HPからは削除しました。それだけエンジンオイルの性能に自信を持ってきたのでしょうか。

「最長で」と但し書きを付けている交換時期は車の走り方を車載コンピュータが解析して表示することになっています。これはBMWも一緒です。(エンジンに”オイルの性状センサー”が付いているわけではありません。いずれも単に運転経歴から想像しているだけです。)

ここでエンジンオイルの劣化についてちょっと蘊蓄。
エンジンオイルが劣化する要因は大きく分けて次の3つがあります。
1.エンジン燃焼生成物の混入。エンジンオイルが黒くなっていくのはこのためで、各部の摩耗を促進します。
2.熱劣化、酸化、せん断。高温や局所的な超高圧にさらされたエンジンオイルは基油も添加剤も本来の様々な性能を失います。
3.燃料希釈(特にディーゼルを含む燃料直噴エンジン)、水分(燃焼生成、吸気)混入による乳化、など。

1.はブローバイ経由ですから高負荷高回転になるほど混入量が増加しますが、一方部分負荷時はEGRが導入されるのでそれもオイルに対する夾雑物混入の大きな原因になります。低負荷サイクルで燃焼室内に付着したEGR成分が高負荷時にピストンリングを抜けてオイルに混ざるなんて言う事も考えられます。
2.はサーキット走行、高速登坂、デスバレーなどの灼熱環境下での高速走行などを考えて頂ければイメージできると思います。
3.燃料希釈は特にピストン表面温度が低い始動直後でしょうか。水分混入条件は私にはよく分かりません。

このようにさまざまな運転条件が複雑に絡み合ってオイルの寿命を決めるので、車両コンピュータがどのようなアルゴリズムでそれを判断し、それがどれほどの正確性をもっているのか定かではありません。各オイルメーカーは莫大なデータを蓄積しているはずなので当たらずとも遠からずだとは思う一方、……。

そんなわけで私は車がどう言おうとお構いなしに、オイルパン容量の大きなBMWsは7000km毎、4Lも入らないGolfは5000km毎に交換と決めています。数値にエンジニアリング的根拠は全くありません。

次にどんなオイルを使うべきなのか?
これまた宗教の世界。
VW JAPANはこんな事を言っています。https://www.volkswagen.co.jp/ja/afterservice/parts/engineoil.html
img_R.jpg
(縦)軸のスケールが記載されていない私の大嫌いなグラフです。
仮に縦軸の一番上が100%、一番下が0%ならば合成油と鉱物油の初期性能は倍半分も違うと読み取れますが、一番上が100%、一番下が99%ならばその差は僅か0.5ポイントです。このグラフは差があると言っているのやら、無いと言っているのやら…。やれやれ。
こういう場合たいがい発表者側に都合よく表現されていると思って間違いない。かな?

国産自動車メーカーでエンジン研究開発を長年やっていた経験から、どの自動車会社もたいがいなオイルを入れられてもそれが直ちに支障ある不具合を起こすことがないような開発を行っていると信じています。具体例は挙げられませんが。
なので今回は量販店で提示された一番安いオイルを入れて交換賃・税込みでたったの2,398円也。これで廃油処理までやってくれるのですから文句なしに安いですねぇ。短期間で交換するならエンジンオイルなんてこれで十分でしょう。
IMG_5133_R.jpg

などとご託を並べ立てている私ですが、大切にしているBMWsのオイルは、へへ、BMW専門カリスマ整備工場でMOTULです。

オイルは宗教。

PS
FIAT, Alfa Romeo系の乗用車に搭載されているマルチエアエンジンにおいて、エンジンオイルは通常求められる機能の他に作動油としての機能を要求されています。(動弁系の作動時にスピル弁という2重弁からオイルが一気に流れ出してくれなくてはならりません。)このため低温時にオイルが硬くなることは良い事ではないので、低温性能の良い合成油の使用が望ましいと思われます。事情があってマルチエアにはとてもウルサイのですが、それはいずれまた。


   
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Posted by常吉

Comments 4

There are no comments yet.
定年おやじ  
オイルは宗教

なるほど・・・素人認識もほぼ間違えていなかったようです。
1999年初めてドイツ車に乗って驚いたことは、20,000㎞走っても金魚が飼えるほど透明度を保っていたことです。
さらに、昨年末入れ換えたドイツ車はオイル量・汚れ確認のレベルゲージすら付いていません。
全て数値で管理され、車側から「そろそろ交換せよ」と警告を受けます。

2020/05/07 (Thu) 09:35 | EDIT | REPLY |   
t34hayabusa  
SDGsとエンジンオイル

今回も気付きを頂き、
ありがとうございました。

自動車を末長く楽しむ為には、
環境負荷を考慮することは、
大前提です。

しかしながら、
自動車好きが
エンジンの味を楽しむ点では、
エンジンオイルの交換間隔は、
相容れないかも知れません。
感覚と言えば、
それまでの事ですが、
新しいエンジンオイルに交換すると、
エンジンフィーリングが良くなります。
しかも、
オイルの銘柄でも、
明らかにエンジンフィーリングに
違いを感じます。
だから、
経済的に余裕が有れば、
環境負荷の点でマイナスでも、
メーカー指定期間よりも短かな期間で、
エンジンオイル交換をする方が、
多い様に感じます。

先日、
馴染みのメカニックさんから、
B社の車がメーカー指定の
メンテナンスを受けていたけれど、
エンジンフィーリングが悪いので、
チョット見て欲しいと言われて、
エンジン内部を確認したら、
オイルスラッジがべったりで
ビックリなんて話しもあります。

私的には、
エンジンオイルの交換は、
フィーリングで選びたいです。
気持ち良く回るエンジンは、
何より快感だからです。

余計な話しで、
すみませんでした。

2020/05/07 (Thu) 17:09 | EDIT | REPLY |   
常吉  
To 定年おやじさん

早速お越しいただきありがとうございます!
そうなんですよ、BMWもオイルレベルゲージが付いていません。オイル管理はレベルチェックも交換時期もモニター頼りです。バーチャル感満載でつまんないですねぇ。
新型コロナ落ち着いたらスーパーカー見せてください。ビーナスラインか箱根でも走りに行きましょうよ。

2020/05/07 (Thu) 21:33 | EDIT | REPLY |   
常吉  
To t34hayabusaさん

メーカーがSDGsに一生懸命取り組んでいるというのに車好きは困ったもんですねぇ。
環境負荷を突かれるのが一番弱いです。
せっかく格安で買ったGOLFにお金を掛けたくないので今回格安オイルを入れましたが、特にZ4のエンジンオイルには拘りたいです。冷静に考えれば大した運転をするわけではないのでそれほどこだわる必要もないのでしょうけれど、そこが宗教たるゆえんですね。オイル交換の後は乗り心地まで良くなったような気がしてしまいます。

2020/05/07 (Thu) 21:50 | EDIT | REPLY |   

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