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これもいい出来~新型FIT試乗

常吉


2月21日
2月14日にようやく発売になった新型FITを試乗してきました。室内の広さだの内装のクォリティーだのラクチン装備だの燃費だのにはほとんど興味がないので、いつものように走りの気持ちの良さだけが観点の役に立たない印象記です。

お借りしたのは売れ筋グレードのHOME、パワープラントはe:HEV(i-MMD:2モーターシリーズハイブリッド+オーバードライブギア)という組み合わせのThis is FIT です。NISSANのシリーズハイブリッドe-powerと同様に基本的にはエンジンで発電機を回して作った電気で駆動用モーターを回して走行するのですが、モーター走行の効率が落ちる高速走行時にはエンジンを駆動軸に直結してエンジン走行をするのでe-powerのような高速道路での燃費悪化を抑えられることがセールスポイントになっています。

FITのアイコンであるタイヤを4隅に追いやった砲弾型ワンモーションフォルムは健在。異様に大きな三角窓が新型の大きな特徴です。
FITIMG_4345_R.jpg

前モデルのイカツイ顔から癒し系へ。FITの立ち位置からするとこれが正解なのかもしれません。
FITIMG_4346_R.jpg

一人で勝手に乗ってきてくださいと言って頂いたので市街地を1時間ちょっと走ってきました。(お邪魔したディーラーが隣町だったのでいつもの峠道まで行くことはしませんでした。)

運転席に座ってみると小さなBカテ車とは思えない広々感。シートポジションにも何の違和感もありませんでした。

乗り出した瞬間は退屈な車だと思ったのですが、いやいや違いました。まずはパワープラントですが、前FITや初期のヴェゼル(いずれもi-DCD:1モーターシリパラHEV+DCT)に乗って感じたモーター介入の違和感や、回生ブレーキの違和感を全く感じませんでした。場面によってタイヤ駆動がエンジン and/or モーター駆動に変わるi-DCDと違い、市街地では駆動源がモーターだけなのでそれが当たり前と言えば当たり前なのですが、私はHEV嫌いの看板を下ろす必要がありそうです。加えてe-powerとは違ってエンジン回転数を加速度合いに応じて変化させているので聴覚的にも普通のエンジン車のようです。全開加速もトランスミッションの変速を演じているので結構勇ましい気分を味わえました。70km/h以上ではモーター走行からオーバードライブのエンジン直結走行に切り替わるのですが、切り替わりは全く感じられません。1.4Lツインチャージャーの6th GOLF Variantの加速には敵いませんが、交通の流れをリードするのに十分以上、ファミリーユース的には持て余すくらいの俊敏性です。

(ちなみに、このi-MMDは後輩の島田裕央君が20年間の苦労の末に辿り着いた汗と涙の結晶。T社のハイブリッドの開発総責任者(確かM氏?)と学会で直接話をした際に「あれだけにはやられました。」と兜を脱いだ素晴らしい発明ですが、彼はそれが世に出るのを見届けたかのように発売の数か月後に病でこの世を去ってしまいました。)

ハンドリングは市街地走行ではファミリーカー然としていて面白くないのですが、可変ステアリングレシオの恩恵で舵角が大きい時(=急ハンドル)ではステアリングレシオが大きくなるため鋭くスポーティーに曲がってくれます。車検証によれば前輪荷重は65%、昔で言えば限界を超えたフロントヘビーですが今日乗った限りではそれを全く感じさせずに気持ちよく回頭してくれました。新カローラの試乗でも思ったのですが前後50:50配分にもはや意味はないのでしょうか?(除く:超高速)

直進安定性もとても優れています。

評判の悪かった先代までの乗り心地ですが、これも大幅改善。設計が古いとは言えカテゴリーが一つ上の6th GOLF(リア4リンク)を超えた乗り心地と静粛性を実現していました。

ワンモーションフォルムの欠点だった斜め右前の視界の悪さもA’ピラーが強度を引き受けることによって解消されました。低くフラットなダッシュボードと相まってとても広い視界が確保されたことも魅力です。
FITIMG_4354_R.jpg

いい出来だと思います。
1クラス上の新型カローラを超えるまでには至っていませんが、動力性能を除けばウチの古い6th GOLF Variant(1.4L ツインチャージャー)を超える出来。3年前まで乗っていたFIT SHUTTLEよりツーランクくらい上でしょうか。
これなら買ってもいいと思いました。

PS
最近出る国産車とても良いです。
来週から放射線治療が始まりますが、暇を見て試乗を続けたいと思います。


   
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Posted by常吉

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